関西学院大学学長 平 松 一 夫
2005年8月11日、私はバンクーバーを訪問する機会をえました。しかも、今回の目的はただ一つ、関西学院同窓会バンクーバー支部の方々にお目にかかることでした。前にバンクーバーを訪問したのは27年前。バンクーバーから車で3時間ほどのシアトル・ワシントン大学に留学中のことでした。
バンクーバー支部での夕食会では支部の方々に加えて、特筆すべき方々が参加されていました。シアトル支部からも、関学職員も・・。さらになんと、多賀敏行・在バンクーバー日本国総領事が参加されました。その上、会食後には総領事公邸にお招きいただいたのです。
バンクーバー支部の方々には、もちろん初めて会った方もいらっしゃいましたが、さすがに関学。縁もゆかりもあるものだと感じました。27年前にバンフを訪問した時におみやげを買いに入ったOKギフトショップの門田ゴードン支部長、商学部の大先輩である吉井勉副支部長、中学部の大先輩でグリコの製品をいただいた山中康民副支部長、作成に関係された映像を以前から見て楽しませていただいてきた川端雅章幹事、かつて同窓会専務理事をされていた小原完三氏ゆかりの青木年恵さん、商学部増谷ゼミの後輩である木戸英一氏、旧制中学部大先輩の内藤恵氏、2年前にシアトルでも会った高橋文さん。皆さん、大変お世話になりました。多賀総領事にも感謝申し上げます。
さて、言うまでもなく関西学院とカナダとは歴史的にも強い絆で結ばれています。しかも、そのつながりは益々強くなっています。特に中期英語留学に際しては現役学生がいつもバンクーバー支部の皆さんにお世話になっています。そのことにより学生がどれほど励まされているか、言葉では表現できません。
関西学院大学は、21世紀にふさわしい大学であり続けるために、特に国際性豊かな学生を育成しようとしています。自身はしっかりとした実力と考え方を持ちながらも多様な価値観を認めることのできる人間の育成。これは文明が衝突する現代、特に求められていることだと思います。そのため、関西学院大学はカナダ・アメリカはもとより、世界中の50を超える大学と幅広く協定を結んでいます。また、国連との協定を始めとする各種の国際プログラムを実施しています。
2008年には関西学院に小学校が設置されるだけでなく、大学としても新しい学部を設置します。関西学院大学が建学の精神に基づいてその使命を果たし続けるために、教職員と同窓が一体となって知恵と力を出し合いたいものだと思います。バンクーバー支部の皆様におかれましても、どうぞ母校の発展のためにご協力をお願いいたします。重ねて感謝申し上げると共に、皆さんの益々のご健勝、ご活躍を祈念しております。
2005年9月27日