ご 挨 拶
関西学院大学学長 今 田 寛
バンクーバー支部の皆さん。支部ホームページの立ち上げおめでとうこざいます。昨年来、母校関西学院が祝ってきた創立111周年記念行事もいよいよ終盤に近づき、今年の元旦、新世紀の幕開けは、創立111周年を祝うメモリアル・リレー・マラソンで始まりました。KGの生徒、学生、教職員、同窓、保護者がチームを組み、「発祥の地」神戸王子公園から一組、「発展の地」神戸三田キャンパス(KSC)から一組、それぞれが礼拝の後に走り出し、たすきをリレーして正午前には上ヶ原の時計台前で両組が合流し、無事中央芝生の真ん中にゴールインしました。新しい世紀の始まりに当たって、意義深いイベントだったと思います。
その意義深さには特別の理由があります。実はこの夏には現在上ヶ原にある理学部がKSCに移転をし、2002年からは理工学部となって現在の物理、化学科に加えて、生命科学科、情報科学科が新設され、入学定員も現在の3倍の約300名になります。またKSCの先住学部の総合政策学部にも同じく来年の4月には入学定員100名のメディア情報学科が新設されることになります。したがって21世紀の関学は、KSCに2学部2研究科、学生数約4500、上ヶ原に6学部7研究科、学生数約16000(これに中高を加えると17500)という規模になって、2つのキャンパスは車の両輪となって発展することになります。大学院研究科の数が学部数を一つ上回っている理由は、この4月から学部を下に持たない独立研究科「言語コミュニケーション文化研究科」が新設されるからです。このようなわけで世紀初めに当たって、2つのキャンパスをオールKGの脚によってしっかりと結びつけ、さらにはそれらを建学の精神の象徴たる発祥の地に一本の線で結びつけることが出来たことには特別の意味があると思うのです。
111周年がらみで今一つご報告しますと、1月9日の初出勤の日に、関学会館で教職員による新年と111周年を祝う集まりがありました。その時私は新方式の乾杯の音頭をとりました。すでにご存知かも知れませんが、私は「関学三原色、風光力」ということを云っています。つまり関学に関わる者の凡ての営みは力強くあって欲しいが、それは人を押しのけて進み行くような力強さであってはならない。風の爽やかさ、光りの明るさを伴う、フェアでクリーンな力強さでなければならないと云っています。そこで「風!」の音頭で参加者に「風!」と唱和してもらい、次に「光!」「光!」、「力!」「力!」、そして最後に「乾杯!」「乾杯!」とやりました。これが実にうまく行ったのです。大いに盛り上がりました。これは他大学では真似の出来ない方式だと思いますので、ぜひバンクーバー支部でもやってみて下さい。またこのHPをご覧の他の支部でも広めていただければ嬉しく思います。
「風!光!力!」。支部の皆様のご活躍と、太平洋の彼方からの母校への力強い声援をお願いします。
2001年2月
0コメント